
動機を与えるもの、刺激、誘因。
モチベーションという横文字がいつから日本に浸透したのかは定かでないが、
確かに英和辞典に列挙されているようなこれらの訳語では、
この言葉の本質を十分に表現できていないように思える。
考えてもみれば、文学部日本文学科に所属していた学生時代であれば、
特定の外来語がいつから使われ出したのかといったようなことを、
いくらでも簡単に調べられる環境が整っていたのだ。
社会に出てから学ぶことの大切さを実感するというのはあまりにもベタだが、
学ぶ環境が整っていることと学ぶ対象に興味を持つこと、
この二つのタイミングが一致するというのはなかなか難しいことなのかもしれない。
モチベーションの話に戻すと、はるたんのモチベーションはもちろん劇場公演だろう。
公演出演が週に1,2回という状況が続く中、オフの日には羽根を伸ばして、
その日をどう過ごしたかなどをメールや755で努めて明るく伝えようとしてくれている。
しかし彼女はどうしても素直すぎるが故に、
気持ちが落ちかかっているのを上手く隠すことができない。
それは仕方のないことだ。どんなに立派な草木も水をやらなければ萎れてしまう。
はるたんにとって劇場公演とは、なくてはならない命の水なのだ。
映画の反響であれこれと舞い込んでいた仕事も落ち着いてきた頃で、
「一時の脚光で終わってしまうのではないか」という不安が、
はるたんの心の中に巣食っていることと案じられる。
無論、我々ファンの言葉で楽な気持ちになってもらえれば最高だが、
「元気出せ」と言ってすぐに元気になれるほど、人間単純ではない。
悲しさや悔しさの感じ方も人それぞれである。
ここでファンの側が一緒になって気の迷いを見せてしまっては元も子もない。
はるたんに仕事を与えるのも、公演出演を組むのも、我々にはできないことだ。
では、今はるたんのために何ができるのか。答えは人によって様々だと思うが、
そのことをきちんと考えた上で、日々の言動にも気を付けていく必要がある。
我々がはるたんの足を引っ張るようなことは、断じてあってはならない。
最近はファンの側も心がざわついているように見受けられるので、自戒を込めて。
6月18日、映画で脚光を浴びて自信に満ち溢れた言葉の数々をくれたはるたんの姿を、
我々と彼女の心が一つでさえあれば、きっとまた見られるはずだ。
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