2016年12月11日日曜日

しわす



気付けばもう12月も中旬である。
去年の同じ頃は、もうすぐ推しメンが卒業発表するなどとは想像すらしていなかった。
忘れもしない、熊本市中央区を流れる坪井川を渡る万歳橋の上で、
私は梅本泉卒業の報を知った。
10分ほど立ち尽くしていただろうか、そのまま家に帰る気になれなかった私は、
引き返してすぐのところにある郷土料理屋に入った。店名は「梅鉢」である。
適当に注文すると、神妙な面持ちの私を気遣ってか、
女将さんがあれもどうだこれもどうだと色々なものを勧めてくれた。どれも美味しかった。
勧められて頼んだ分もきっちり請求されたのはまあ、残さず食べたのだから当たり前だ。
1年前に、今からだと2年前になるが、癌を患ったという大将は元気にしているだろうか。

そんな思い出の残る店も屋根瓦が落ちてブルーシートに覆われ、
ばんざい饅頭本舗の手前にある坪井川を望む木造家屋は倒壊して更地になり、
私は仕事の辛さに耐えかねて地元神奈川に帰ってきた。
それでも変わらずに燃え滾っている情熱はある。

臭い話をするようだが、何もない私に唯一誇れるものがあるとするならば、それは友達だ。
久しぶりに帰った関東で、ギター仲間と再会した。
高校や大学で仲のよかった友達が、早速飲みに誘ってくれた。
そして関東のはるたん推しの同志たちは、待ってましたと言わんばかりに私を歓迎してくれた。
私は今、これまでの人生で一番友達が多くなっている。
それは全てはるたんが導いてくれた縁である。
「よくアイドルにそんなに金を使えるな」と言われることにはもう慣れたが、
今の私にはそれに対する明確な答えがある。
友達は財産だ。かけがえのない財産をもたらしてくれた人に、お礼をするのは当然のことだ。

生活のリズムが変わって早寝早起きするようになったため、最近はG+にコメントしていない。
はるたんに思いの内を伝えることこそできていないが、
そのうち握手会ででも改めて感謝している旨を話さなければならない。
毎回何かしら感謝している気はするが、まあ構うまい。本当に感謝しているんだから。

春のツアーが発表され、博多座も相まってはるたんファンは大忙しだ。
今度こそ、しっかり働かないといけないなあ…。

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