2016年1月17日日曜日

笑いが来ると書いて

梅の卒業に寄せて、
他のメンバーのファンが様々な思いを綴ってくれたことがとても嬉しかったので、
私も卒業を発表した伊藤来笑さんについて、思うところを書いておきたい。

私が小学4年生の頃だっただろうか。
読書感想文の題材にするための本を探していると、父が2冊の本を買ってきてくれた。
当時はまだそこまで話題になっていなかった「ハリー・ポッターと賢者の石」と、
もう1冊がハリウッドで映画化もされた「黄金の羅針盤」である。
主人公ライラの冒険を描く3部作として巨額の予算が投じられたものの、
宗教絡みの問題で次作の制作が中止になってしまったのだが、
原作の3部作に関しては、私は読書感想文のために読んだ当時から、
ハリー・ポッターシリーズよりも気に入っていて、今でもたまに読み返したりしている。
そんなこともあって、「来笑」と書いて「らいら」と読む名前は、
初めて知ったときからすごく好きなのだ。

ライラの冒険シリーズは、その名の通り冒険譚である。
主人公ライラ、そして第2部の主人公であるウィルを中心に、
個性的な登場人物たちが数々の並行世界を渡り歩きながら様々な困難に立ち向かってゆく。
少年少女だったライラとウィルは、成長と共に互いを異性として意識し始め、
第3部では淡い恋に落ちるのだが、元々異なる世界に住む彼らにはやがて別れが訪れる。
最後には異世界間を行き来できる窓を完全に閉じ、
それぞれの故郷である世界で「日常」に戻っていくところで物語は終わる。

舞台から降りてもメンバーとの交流は続いているいーちゃんや梅とは違い、
留学となると、誰も「伊藤来笑」を知らないところへ単身乗り込むことになるわけである。
しかし考えてもみれば、愛媛からはるばる福岡までやって来て、
全く無名の研究生としてデビューした3年前と、その志は何も変わってはいない。
強い眼差しではきはきと将来の展望を語る今日の来笑を見て、
私は彼女なら絶対に大丈夫だと確信した。
我々ファンと共有する「冒険譚」は終わりを迎えるが、
きっと伊藤来笑なら、フィリップ・プルマンの描いた少女ライラのように、
元の世界に戻っても強く逞しく生きていくことだろう。

少しだけ本音を言わせてもらうならば、喋れば面白いし、最近すごく可愛くなってきていたし、
もうちょっとアイドル伊藤来笑がどう成長していくのか、見ていたかったな…。

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