2016年1月3日日曜日

推し道具

私は小さい頃から、何事も形から入る方である。
アイドルを応援するにも、まずは手ぶらで行って様子を見てみようという考えではなく、
最初から見よう見まねで推し団扇を作って持っていった。

これが横アリの際に製作した、記念すべきデビュー作である。





初めてにしてはなかなかよくできていると思うのだが、
いかんせんデザインを細かくしすぎて製作にかなり時間がかかり、
「推し団扇を作るのはとても面倒臭いことだ」という印象が強烈に残ってしまった。

それからというものの、どうにも本腰を入れて新しい団扇を作る気になれず、
そもそも乏しいデザインセンスから新たな発想が次々と生まれるはずもないので、
手慰みにカッティングシートで文字をかたどるだけの適当な団扇を作ってばかりいた。

しかし、そんな日々も終わりである。
これからはるたんを全力で推そうというときに、団扇の一つもなければ格好がつかない。
今こそ初心を思い返し、手間暇かけた渾身の団扇を作るときだ。

そうして完成したのがこいつである。



この分厚さ、団扇というよりは打出の小槌と言った方がしっくりくるような存在感だが、
皆様既にお気づきの通り、文字が光る団扇である。



柄の部分にキングブレードを仕込み、内部を鏡面にして光を乱反射させ、
表面に文字をくり抜いて光を透過させるという、バックライト式の機構を選択した。
他にも何通りか文字を光らせる方法はあるが、
おそらくこの方法が一番光量を確保できるのではないだろうか。





暗闇で光らせるとこんな感じだ。
現場が現場なら持ち込み禁止にされそうな光量であるが、そこは高性能なキングブレード、
明るさを4段階で調節できるので、気になる電池の持ちも安心。
写真だとどうしても白飛びしてしまうが、色はどちらかというと上の写真に近い。
文字の部分にはホログラムシートを入れているのだが、
光らせるとほとんど模様が見えなくなるので意味がなかった。

正直、明るいところでは全く目立たないので、普通の団扇も作る必要があるが、
前述した通り私にはデザインセンスが皆無なので、
まずは単純な技術力で勝負するべく、光る団扇の製作を思いついた次第である。

というわけで、早く実戦投入したくてウズウズしているのだが、
懸念材料として、内部を鏡面にするためにアルミテープを貼っているので、
それが劇場の金属探知機に引っ掛からないかが心配だ。
分解して組み立て直せるようには作っていないので、
そこから作り直すことにでもなったら目も当てられない。
それと、裏面は黒のボードで完全に塞いでしまっているので、
自分からはどんな具合に光っているのかがリアルタイムでわからないのが難点だ。
ずっと文字をステージに向けていると、電池の消耗に気付かない恐れがある。
裏面にも小さくモニタリング用の光窓を開けておくべきだった。

ともあれ、これさえあれば大箱のスタンド席からでもはるたんを応援可能である。
おそらく耐久性はあまり期待できないので、壊さないように慎重に扱うことにしよう。

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